十字架とは、人を死刑にして殺す忌まわしい道具です。

何故、こんな不吉で不浄のものを信仰のしるしとして

首かざりにして大事に身につけたりするのだろうか？

考えたら実に妙なことです。墓石のアクセサリーや、

ドクロのマークのついたシャツを着て町を歩くような、

ちょっと不可解な行為ではないかと思うのですが…。

しかし、キリスト教の始まりは、犠牲的精神であり、

神の為に死ぬことをいとわない、非常に勇敢なる

教えであり、現時点で最高位の宗教とされています。

誰しもこの崇高な教えには逆らえないところがあります。

「自分の命を大切にしながら生きる」という普通の人間

の正常で当たり前の生存本能をも、いつか狂わせて、

父と子（神とキリスト）を信じて、国家に反逆してでも、

神の国を求めていく異常な心にいつしか変えていく。

キリシタン禁制の中で、踏み絵を踏めば助かるのに、

かたくなな意地と信仰の為に死を選んでしまうという、

バランス感覚を失った危険な教えも潜んでいます。

殉教の悲劇的歴史を作ってきた悪の側面もあります。

キリスト教は本当に素晴らしい教えなのだろうか？

疑問をもって、もう一度検証してみるべき課題です。

人を不幸にしてしまう実に嘆かわしい悪の信仰か、

確かに立派な教えもあるが、一旦信じたら最後、人を

暗闇に引きずり込んでいく悪魔的な世界が待ち受けて

いるとは思いもせず洗礼を受けた人もいました。

すべては、キリストが人類の罪を背負って十字架で

犠牲になって死んでいかれた…と思い込んだ時から、

その人を闇の力が動き出して包み込むようです。

イメージがその人間の心を暗闇に追い込んでいく

のかも知れません。

十字架を背負ったキリストは信じても、十字架で死んだ

キリストを信じてついていく心からは卒業しましょう。