こちらは、YT テキスト 専用サイです。 損害謀略立証で HPの容量不足、講座の文章・画像省略で、迷惑をおかけします。 講座の生徒様には、やむなく一時閉鎖に至った事を、深くお詫び申し上げます。 警告?? これ以上、妨害すると気の毒な事が起きて来ます。 失明の憂き目に遭わないよう注意せよ。 悪の目を抜く大悲劇が迫っています。 天の復讐は容赦が無く、巨悪を成敗する、怨霊の鉄槌で打ち砕かれる宿命は、避けられません。 節穴のクズ共は、改心する事無く、自滅します。 今すぐに、全ての改ざんと削除を元に戻しなさい。 母の怨霊のキジのクチバシは、鬼の目を突っついて必ず失明させる。 預言の成就は不可避。
 

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なぞとき小説  「脱会せよ…
囁く声 61〜80
 




生きる道を求めて放浪し続けた青春時代
を思い出しながら
少しづつ書いています。
常識から超越した「閃き」や
真理探究や
精神世界に興味がある人は見て下さいね。

 


  
 【内容】 風刺小説色々と楽しい閃きの箱。日本人の生きる意味課題を探る真理探求企画です。若き日々の不思議な記憶の中に隠された意味を解く封印を解く謎解き小説 閃き小説。 

 
【一言】 4行の詩の教訓格言。随想激励文集。苦悩する青春の闇との闘いを描いた放浪体験記。回想文集です。
 
「閃きの打ちでの小槌」→悩める 彷徨い人の玉手箱開けて驚く白煙。奇跡の大転換。
 

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謎日記    

解明編


 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声61

 
 
地図の犬に対しての今の列車の位置を訊ねているのか…。)最初はそう思ったが違った。

 (僕がポチなのか?。)犬の地形の地図を見ながら答えた。「んーと。今、首の下あたりかなあ…。」

 いつの間にか私の「あだ名」は勝手に「ポチ君」にされてそのまま受け入れて返事していた。

 「ポチくーん。」と呼ばれてもまんざら悪い気ではなくむしろ気に入りニックネームだった。
 

謎解き小説(脱出せよ囁く声62

 
 彼女が
「主人」の立場に立ち私を「ポチくん。」と呼んでくれる事に心踊る快感が走った。

 不思議な「道案内人」を連れて私は犬の前足にあたる懐かしい故郷の駅に近づいていた。

 彼女私の未来にやがて必要となる不思議な「閃きの手がかり」何気なく見せてくれていた。

 この時私はまだ彼女のおどけた姿に隠されたギャグのしぐさの深い意味が判らなかった。
 

謎解き小説(脱出せよ…囁く声63

 
 列車の中で
いつの間にか「主人とポチの関係」を演じてしまった2人は日本人のたどる

 宿命の「雛形」を先駆ける出会いをしていた。だがこの時はお互いにその立場を悟れなかった。

 ポチ主人を背中に乗せて宝が埋まっている山へ向かって走り出すイメージが浮かんだ…。

 やがて未来の「閃きの宝」を乗せた列車はポチの前足の地点にある「駅」に着いた。
 

謎解き小説(脱出せよ…囁く声64

 
 二人は
駅を出てしばらく国道を歩いた。昔あった広い材木屋の敷地はコンビニになっていた。

 久しぶりに帰ってきた寂しい田舎にも、時代の変化が少し現れて華やかな風が香っていた。

 やがて小さな橋の上にくると忠霊塔の丘が見えてくる。麓に建ち並ぶ民家が川面に映った。

 橋を渡って川沿いの細い小道を歩いていくといよいよ懐かしい「実家の裏庭」が見えてきた。
 

謎解き小説(脱出せよ…囁く声65

 
 
彼女を連れて玄関前に立ち緊張しながら引戸を開けた。「ただいまー。」「あら…お帰りー。」

 実家に帰り着くとの前に彼女を紹介して今までのいきさつと「脱会への意志」を伝えた。

 息子が「教団を離れる決意」をした事を聞くと内心ホッとしたのかニッコリと微笑んだ。

 宗教には嫌悪感があったが、(息子が左翼の洗脳から脱け出す機会になれば…。)と黙認していた。
 

謎解き小説(脱出せよ…囁く声66

 
 
 母は
若い頃大きい屋敷に奉公した経験があって接待で「大本教」の教祖と信者の陰の実態を

 目にする機会があった。神の言葉を掲げて、多くの女性信者に奉仕させて食い物にする一面

 が許せなかった。息子の入った教団も実は同じ臭いを感じて強い反対の気持を持っていた。

 (もうそろそろ何とかしなきゃ。)と思っていた処に帰ってきた息子の脱会相談快く賛同した。
 
 

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声67

 
 
 (本来なら
教団に乗り込んででも息子を連れ戻さないといけなくなるかも知れない…。)

 と覚悟していたのだった。(せっかく左翼思想の洗脳が解けても今度は宗教の洗脳から脱ける

 事の方がより難しくなるかも知れない。…左翼から右翼へと思想の放浪を続けている息子を、

 そろそろまっとうな普通の社会に取り戻さなければならない…。)と感じていたそんな時だった。
 
 

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声68

 
 
 放浪息子の突然の帰郷だった…。しかも一緒に女性を連れての
脱会の里帰りとは唐突過ぎた。

 (何かに行き詰って決死の覚悟で帰ってきたようだ…。まあ何にせよ、 卒業できて良かった…。)

 私は脱会決意後これからどうしたものか部屋を借りるお金も無い状態素直に打ち明けた。

 二人はまず突然行方不明になりしばらく教団の追跡から身を隠す必要があることを告げた。
 
 

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声69

 
 
 
(連れ出してくれてありがとう…。)母は息子を脱会させてくれた彼女に密かに手を合わせ感謝した。

 脱会後しばらく教団から身を隠す為の部屋を借りる「敷金」を明日までに借りたい旨を伝えた。

 に甘えてありのまま話している自分がいた。私はが受け入れてくれると直感していた。

 は息子の「思想の放浪は宿命。」と放ってきたが(今ぬけ出す手助けができる…)と思った。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声70

 
 
 その頃、組織では
研修会に向けて出発しようとしていた。国民宿舎で三日間新方針を聞く

 重要な研修会で準備して乗り込んだがワゴン車には二人分だけが空席のままだった。

 準備もせずに消えた二人を探しても見つからず待っても来ないので仕方なく出発した。

 途中うわさ話が出て(あの二人は怪しい…。男女問題を起こしたかも。)冗談を言い合った。
 

 

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声71

 
 
 同じ組織にいた者達の
「明日への旅立ち」は、明暗を分ける正反対の方向に進みだしていた。

 教団のメンバー達の向かう「滅びの道」は、一見すると楽しい集団の旅行の雰囲気であった。

 一方脱会を決意して向かう二人の進もうとする「見知らぬ道」不安と戸惑いの中にあった。

 教義に背く負債感を振り払いつつ逃避行への選択がいつかは(正しかった。)…となるように祈った。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声72

 
 夕焼け雲の下
故郷の台所で二人はの支度した夕飯を食べ終え早めに就寝についた。

 この日私達はかつて祖母のゼンの使っていた、なつかしい二階の部屋に泊まることになった。

 さんざん歩き疲れていたのか布団を並べて敷き早めに床につくとすぐに泥のように眠った。

 深夜仕事から遅く帰ってきた夕食をとりながらが脱会の決意をした話を母から聞いた。
 

  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声73

 
 
 食事を終えて
は階段を上がってきた。自分の部屋に入ろうとフスマの前まで来た時

二つの布団のこちら側に寝ている、見知らぬ不思議な雰囲気の女性の寝顔に気がついた。

 気配を感じた彼女微かに目を開けた。「…!。」兄は慌てて自分の部屋に入り襖を閉めた。

 彼女は初めての他人の家に泊まることになって興奮と緊張感の中で実は寝つけなかった。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声74

 
 
 翌朝
は早起きして部屋から出る時、目が覚めた彼女を横目でチラリと見て降りていった。

 昼前に、 母が郵便預金を下ろしてくれた。(母さん、本当にありがとう。後で必ず返すからね。)

 にお金を借りてに保証人の捺印を貰い古い2階建の木造アパートの小さい部屋を借りた。

 夜になって皆に気づかれないよう彼女のまとめた荷物を少しずつ何回にも分けて車で運んだ。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声75

 
 
 荷物は
いつでもすぐに運べるように皆が気がつかない倉庫の入口に予め密かに移動していた。

 この日メンバー達は国民宿舎へ研修会に出発してからまだ帰っていなくて誰もいなかった。

 重要方針を聞く為に全員ワゴン車に乗り込んで出発したのか幸い乗用車が1台残っていた。

 事務所に入りキーを持ち出しトランクと後部座席に荷物を積めるだけ積み込んで運び出した。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声76

 
 
 運ぶ途中
ふと伝道師の直子のガッカリする顔が浮かんだ。(すみません。折角、僕が教団に戻った。

 時は喜んでくれていたのに、また離れます。○子さん期待に添えない霊の子を許して下さい…。)

 だが離れる負債を超えさせる優先順位があった。天に背いて離れる。…という感覚ではなくて

むしろ主が備えてくれた「宿命の出会い。」に感謝し「脱出の指令」を心良く受け入れていた。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声77

 
 
 信者から見れば
「男女問題」を犯しての脱会は「再堕落」と映るが…真相は「栄光への脱出だ。」

 (教義より優先すべき大切なもの。…今は道案内の使者と共に行く「次の道」を最優先しよう。)

 部屋に戻り最後の荷物を彼女に渡した。次の道に進む為に必要な「脱出準備」が全て整った。

 「これで全部運び終えた。…さあ、車を返しに最後のお別れに行こう。」 二人は車に乗りこんだ。
 

  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声78

 
 
 教団の横の
駐車場前までくると、バスが戻っていた。 「あーみんな研修から帰ってきている…。」

 一旦そのまま通り過ぎて裏通りの公園にくると考えて彼女だけを先に降ろすことにした。

 「2人はそれぞれ別々の用事で参加しなかったことにしよう。…僕は時間をずらして戻るよ…。」

 彼女何気ないふりして先に戻った。家の用事を済ませたことにして私も3時間後に戻った。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声79

 
 
 「あれ?
今までどこに行ってたの?。みんな心配してたよ。」「ご免。…ちょっと急用ができて…。」

 重要な研修に参加しなかった二人のことを残念がり疑うような不信な眼差しで責め立てた。

 それぞれ急用で参加できなかった言い訳をした。二人共とぼけて偶然に重なった事にした。

 まるで針のムシロ状態で皆の視線が突き刺すように白い目でいたたまれない思いになった。
 
  

 
 
謎解き小説(脱出せよ…囁く声80

 
 
 二人は
何も無かったように平然を装い別れを噛み締めた。(みんな、元気で。…さようなら…。)

 皆は研修を受けた余韻で熱く興奮していた。 その夜二人は遂に脱出を決行した。闇夜の

 逃避行のスリルを感じながらまだ見ぬ未来の「希望」に向かって雑踏の中に消えていった。

   「ほのぼの童子」の 脱会小説  
    特別公開。  -- おわり
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