面白なぞとき小説　「ポチよ　泣かないで」　予告編　③彷徨う猫　やせこけて戻ってきたミケ

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日本人の課題と生きる意味を探る。
「なぞとき工房。」解明企画。

日本人の課題を探る。謎解き小説。　自叙伝。

なぞとき小説。
ポチよ、泣かないで。

英霊を背負った少年は、ポチの暗闇を再現していく。
幼い日々の記憶はやがて辿る宿命の暗示であった。

この物語は弟の信(まこと)の
少年期の記憶をもとに想定し
描いたフィクション小説です。

少年編。　（省略、抜粋。）

この3話は少年の未来を暗示する部分

「ポチよ、泣かないで。」
少年編。　　青春編。

下へ↓。

もくじ。

あらすじ。

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１、風の記憶。　　　　３、さまよう猫。
４、ポチ。　　７、正義の使者。　　 11、妄想。
16、英霊の塔。　　　　　 25、祖母の遺志。

③、　さまよう猫。

　ゼンと、まことたちは、ミケを抱いて、仮住まいの家に連れてきたが、その家には既に、別の三毛猫が飼われていた。まことは「仲良くしてね。」と、毛づくろいをしていた、その猫の傍にミケを降ろした。

　すると、急に現れたミケに、その猫は驚き、警戒した。よそ者の臭いを嗅ぐと、たちまち「フーッ！。」と、爪を立てて、激しい喧嘩を挑んで来た。

　ミケは、不意打ちを喰らい、驚いて一目散に何処かに逃げていった。

　畑の中を駆け抜けていく後姿を見て、まことはすぐに後を追いかけて、「ミー、ミー！。」と、何度も呼び続けた。　　　　　　　　　… 略。

　まこと　と、かつえはあちこちを捜しまわったが、遂に行方を見失った。

　やがて、夕方になって、ミケは忠霊塔を目印にしながら、どうにか、元の家まで戻って来たが、もうその家には誰も居なかった。

　家の中は真っ暗闇で、人影もなくシーンと静まりかえっていた。「ニャーオ？、ニャーーオン…。」　
　… 略。

　ミケは、今までの安らぎの家が、暗闇の世界に変わったことを知った。　　ミケは闇に向かって、主人を求めて泣き疲れるまで泣き、さまよい続けた。　
… 略。

　　ミケは、仕方なく、あの意地悪な猫の待ち構える、怖い仮住まいの場所に戻るしかなかった。　… 略。

　

　

　

　夜中に猫の泣き声を聞くと、まことは布団からとび起きて外を捜し廻った。 →　

　「ミー！、ミー！。」離れた所から、こちらをうかがうミケの目が光っていた。

　まことは暗闇の中に目を光らせて泣くミケに、いりこ入りのご飯を見せて、「ミー！、おいで！。」と、何度も呼んだ。

　だが、ミケは恐れて、仮住まいの家には決して近寄っては来なかった。

　「家に着く猫の習性は哀れかばーい…。」心配して後ろについてきていたゼンがつぶやいた。　　… 略。

　落ち葉の季節になった。

　チカが、ガレキの跡地をさまようミケを見つけては、何度も連れ戻そうとしたが、仮住まいの家の近くまで来ると、いじめた猫の気配を感じたのか、激しく暴れて、チカの手を引っ掻いて、どこかへいなくなってしまうのだった。　→　　　　　　　　　　　　　　　

　こうして、「安らぎの家」を失ったミケは、野良猫となって、お腹を空かせたまま、何日も忠霊塔の下の薮の中や、荒れ野をさまよい続けた。

　家と主人が分裂した、二つの家の間を、何度もいったりたりしていた。　… 略。　

　大晦日の寒い日、まだ未完成だった家に、早めに戻ることになった。ゼンは、手伝いに来てくれた勤（つとむ）叔母さんと二人で、二階の部屋で荷物を押入れに片付けていた。

　まことは、その二人の様子を後ろでぼんやりと見ていた。そのとき、階段の下の方に、何やら静かに現れた生き物の気配を感じた。

　「ん…？。」　まことは、そーっと柱に近づき、階段の上からのぞいた。すると、痩せこけたミケが、まことを見上げる視線が合った。「あっ！、ミーだ。ミーが帰って来た！。」　　… 略。　

　　ミケは、まことの顔と声を確認すると、すぐに力を振り絞って上がってきた。警戒しながらも、一段、一段と…。　… 略。

→　

　「キョロキョロ」と、周りの様子を見ながら、新築の香りを嗅いで、恐る恐る近寄って来た。

　元の場所に、再び主人の同じ顔ぶれを確認すると、ゼンの膝に強く頭をこすりつけてきた。

　やっと安心したように、ゴロゴロと喉を鳴らし始めた。　

　「ミー！、よう帰って来たねー。」
　ゼンはミケの頭を撫でた。そして、すっかり軽くなったミケを抱えて驚いた。

　「こりゃー、ずっーと何も食べとらんとばい。こりゃー、いかん。」

　まことは、この時、苦労して帰ってきた猫のミケに、全身で飛び上がるほどの歓びを感じていた。

　これ程の喜びを感じたことはかつて無かった。 … 略。

つづく。　　

１、風の記憶。　　　　３、さまよう猫。
４、ポチ。　　　７、正義の使者。　　11、妄想。
16、英霊の塔。　　　　　 25、祖母の遺志。

　ごあんない。

　まこと少年の未来を暗示するかのように、ミケの身に突然、起こる悲劇。寒さと空腹の暗闇を彷徨う「孤独の旅」が、この謎解き小説のテーマです。
家の建て直しまでの、冬の荒野をさまよう孤独なミケが演じた放浪旅に、暗闇の意味が見えてくる。
　

　「英霊」を背負った少年は、ミケの暗闇を再現していく。まことの幼い日の記憶は、やがて自身が辿るべき、宿命の暗示であった。
　

あらすじ。

もくじ。

戻る。

　
「英霊」は「ポチ」から「ウス」に変身して、
宝を生み出す「妄想の訓練場に
少年を導く「闇の声の主」を演じていく。

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この場面は、「なぞとき講座」でも引用し解説する
珠玉の「閃き」を生む重要な記憶の回想シーン。
引用した場面には「謎解き」の手がかりが隠れて
おり、全体を通してお読み頂けば謎が解けます。
　

二つに分裂した家と
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調査員と損保と裁判所とサーバーとの結託で立証書類の閲覧不可。

損害立証文の閲覧不可。不正だらけの公的機関の結託に抗議する。

HPの文書の書き換え、削除、改ざん、閲覧不可の妨害行為は重罪。

裁判所に提出したHPの文書のURL記述を閲覧不可にした結託罪。

　
短編。　アポ○ジャム。
自分の排泄物を食べて泣く妹の話を聞き、卑しい感覚に嫌悪、
咄嗟に、何度も箸を投げつけ、未来の災いの目を潰そうとした
兄は、無意識の中で、妹の歪んだ感覚がもたらす不吉を感じていた。
　

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