|
腹から声を出して朗読しましょう。  今日の名言 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
可愛い乾分（こぶん）の手前たちとも別れ別れになるか首途（かどで）だ。 定八 そういや何だか嫌に寂しい気がしやすぜ。 雁の声 ××× 巌鉄（がんてつ） ああ、雁が鳴いて南の空へ飛んで往かあ。 忠治 月も西山に傾くようだ。 定八 俺ァ明日ァどっちへ行こう？ 忠治 心の向くまま足の向くまま、 あても果てしもねえ旅へ立つのだ。 定八 巌鉄 親分！ 笛の音が聞こえる♪〜 定八 ああ、円蔵兄いが…。 忠治 あいつもやっぱり、故郷の空が恋しいんだろう。忠治、一刀を抜いて溜池の水に洗い、刃を月光にかざし 加賀の国の住人 小松五郎義兼が鍛えた業物、万年溜めの雪水に浄めて、 俺にゃあ生涯手前という強い味方があったのだ。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ホーム 博打渡世で幕府に身を追われ、最後は磔に処せられるが、忠治の縄張りは治安がよく、土地の人は 忠治を畏敬していたと言われる。最後の「強い味方があったのだ。」はぐっと立てた刀をにらんで、 「強い味方が」のあとに一拍おいて、ゆったりと「あったのだァ。」と背筋を伸ばしてきめるのが約束である。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|